<ジャガーMK2 フルレストア 第8回>


ジャガーMK2 フルレストア第8回です。

今回は計器類と消耗品パーツの意外な内情についてお話します。

 

先ずは、計器類です。

 

レストア時、意外と忘れがちな類ですが、他の内装部品が綺麗になると、途端にやつれ感が出てきてしまいます。

 

特に計器類は運転中、常に視線に入るものですのでなおさらですよね。

 

きちんと綺麗にしましょう。

 

勿論、計器類のレストアはその道のプロにお任せします。

・・・・・・「餅は餅屋」と同じ考えです。

 

下の画像がレストア後の画像となります。

当り前なのですが、新品状態となりました(笑)

この部品達は、日本と諸外国の旧車に対する考え方を良く表しておりますので、ご覧頂こうと思います。

左記の画像は、ドアのウエザーストリップ(ドアから雨水が車室内に入ることを防止するパッキンの事です。)などの化成品ですが、この部品達は全て、「新品」です。

今回のレストア対象車は生産後、約30年程経過しておりますので、日本車で言えば、「ハコスカ」の時代となります。

では、「ハコスカ」の化成品は今でも、「簡単に」新品が手に入りますか?

 

諸外国では部品を製造しているメーカーは、生産を終えた金型を資産として売却する事が通例です。

そして金型は購入された部品メーカー先で、「第二の人生」を歩むわけです。

ですので、現在の材料を使用した化成品が手に入る・・・ということ、なります。

日本では、金型はそのメーカーのノウハウが多量に詰まっておりますので、売却前に使用できな状態にした後、地金として売却します。

日本と言う国の物品に対する考え方は、こんな所でも、垣間見えますね。

次はシートをご覧くださいませ。

シートの生地は、イギリスから取り寄せたものを使用しました。

特に本皮の場合、生地の方向や生地自身の厚さのバラツキなどを見極めて作業しないと、施工後時間が経過するとシワが寄ったりしますので、経験がモノをいう非常にむずかしい作業となります。

昔からお付き合いさせて頂いている業者さんにお任せしました。

綺麗になって、シートも喜んでいるようです。

まだまだ続きます。

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