トヨタ・ソアラの外装仕上げ及びボディー補強(総集編)

トヨタの高級車、ソアラの外装仕上げ及びボディー補強のご注文を頂きました。

トヨタ ソアラ3.0GTリミテッドの2代目ソアラ”Z20系”です。

10系からさらに進んだ曲面を取り入れたデザインや電子制御式エアサス等々、当時の最新技術を多数搭載した、トヨタの最上級パーソナルクーペです。

今回は中でも非常に珍しい”3.0GTリミテッド エアサスペンション仕様5速マニュアルのサンルーフ付き”です。

 

御依頼内容は外装メインの仕上げ作業ですが、ボディ補強も同時に行います。

エンジンを降ろした状態で車両を御入庫され、また部品取り車両もお預かりしました。

車両を拝見させて頂くと、塗膜状態が良く、そのまま下地を利用できそうです。

 

では、早速ボディー補強作業に入ります。

手軽な補強方法として、発泡ウレタンの注入がありますが、1シーズンのみ使用する様なレース車両と違い一般的な車両の場合はお勧めできません。

(ウレタン素材の加水分解による劣化及び施工時に発生する切りくずによる錆等を勘案し、当社ではウレタン注入をお受けしておりません。)

 

そこで、基本的な補強方法として、スポット増しを導入します。

M30に施工した際と同じく、全体のバランスを考えながらスポット増しを行います。

外装は旧塗膜を下地に使用し凹み等の修正を行いオールペイントを行いました。

(今回の車両は高年式である事、修復暦等がはっきりしている為、剥離を行わない作業が出来ました。)

サスペンションパーツは全て再塗装後各ブッシュ類等を交換後組み付けを行いました。

完成時の画像をご覧ください。

 

当り前の作業ですが、”ちり”、”段差”を極限まで調整し、新車品質に近づけることができました。

(細かな作業の積み重ねにより、格段に完成度が高まると考えております。)

 

なお、最下位のモニターは、タッチパネル方式です。当時の年代を勘案すると、トヨタの意気込みを感じますね。

 

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