アウトウニオン DKW F102

 レストア第1回


アウトウニオン DKW F102
のレストアを開始いたしました。

 

アウトウニオンは現在のアウディの前身で自動車連合という意味であり、ホルヒ・アウディ・ヴァンダラー・DKWの4社で構成されていました(後にNSUも合併吸収しました)。

 

その4社の中の1社であるDKWが送り出したのが今回のF102です。

 

FF2サイクル3気筒縦置き約1200CCのエンジンは60PSを発生します。

内外装は地味な感じですが、ドイツ車特有の作り込みでとても高品質です (国産でもフロンテ800という良く似た車があり思い出しました。)。

 

今回ご依頼頂いた車両は、前オーナーが当時新車で購入され大事に所有されたものです。

前オーナーがお亡くなりなった後も、奥様が大切に保管されていました。

 

長年不動状態の車両は新たなオーナーに引き継がれ、当時の姿に戻すべく当社に運び込まれました。

入庫時の状態です。

車両は屋根下に大切に保管されていたので殆ど痛みは有りません。

過去にオールペイントをされていましたが時間の経過と共に痛みが散見されます。

機関や駆動系・油圧・水廻り等は全て手を入れなくてはならない状況でした。

前オーナーは一生乗る為でしょうか?消耗部品からエンジン・ミッションに至るまで純正部品を揃えて保管していました。

これらはレストア時に大変な助けとなりました。

 

国内現存は数台と見られるこちらの車両は、お預かりさせて頂くのは当社も初めてです。

解らない事だらけですが、前オーナーが集められた部品や資料をひも解きながら発掘調査の様な作業が開始されます。

 

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